伝統構法による建築事例集

懐かしい昔の家を思い出させる木組みと土壁の日本家屋です。
一階の間取りは、四畳半の茶の間と六畳の座敷。そして台所・納戸・玄関・風呂・トイレ。二階は二十四畳の板の間。その大空間は、スギの六寸角通し柱１２本と、長尺の赤松の丸太梁が支えます。

古民家の雰囲気を持った平屋建ての日本家屋です。
和室には床の間を設け、南側に縁側が通ります。
七寸角の大黒柱を中心として、土間のある、昔の農家をコンパクトにした間取りで設計しました。
季節の風が南北に吹き抜けるように開口部を大きく取りました。

都会の住宅地の中に建つ、平屋建ての和風住宅です。
吹き抜けの上を赤松の丸太梁が通ります。玄関の格子戸が風情のある繊細な陰影を作ります。
四畳半二間と六畳の和室が並ぶ間取りですが、純粋な日本家屋ではなく、ダイニングキッチンと合わせ、和洋のライフスタイルが違和感なく馴染むように設計しました。

歴史ある温泉宿の浴室棟を腐朽に強い青森ヒバと岩手の栗材、そして土壁で作り、洗い場の床は拭き漆で仕上げました。
御影石の大浴槽から見上げると、ヒバの大丸太六本が縦横に渡る壮観な小屋組が、腰屋根から漏れる光で照らされています。 敢えて窓を小さくして薄暗く幻想的な空間を作りました。

傷み傾いていた古い土蔵を、風呂場として修復再生しました。
腐りかけていた柱を根継ぎし、ひび割れていた土壁を中塗りで仕上げました。
入り口の朱塗りの格子戸は拭き漆で塗り直しました。
二階の床を取り払った高い天井と、十二坪の広い空間で、一坪半の桧の浴槽にゆったりと浸ることが出来ます。

激しく傷んでいた明治時代の古民家を修復して再生しました。
伝統構法で建てられた建築は、どのような状態になっていても再生することが可能です。 構造部材の傷んでいる部分を一本一本丁寧に取り除いて、新しい材で継ぎ直します。 障子や襖、欄間など、とても繊細な意匠が施されている、美しい古民家を再生することができました。

斜面を造成せずに、自然な地形をそのまま生かして石場建てとしました。
伝統構法・高床式の平屋建て。間取りは七寸角の大黒柱を中心として構成しました。
お施主様が御自身で、竹小舞を掻き、土壁を塗り、内装工事を手掛けられたハーフセルフビルドの建物です。

大正時代の町家を修復し再生しました。
玄関の格子戸を入ると、二畳の前室、そして北側に三畳の女中部屋と六畳の書斎、南側には八畳の座敷と六畳の茶の間が並びます。 庭に面して縁側が通り、すべて和室で構成されている、当時の典型的な間取りの日本家屋です。
当時の陰影に富んだ雰囲気をそのまま残して再生しました。

マンションのオフィスを、無垢の木材を使って治療院へと改装しました。
スギ、ヒノキ、サワラ材をふんだん用いて、心落ち着く空間を作ることが出来ました。

惺々舎が最初に手掛けた、伝統構法と土壁による木造二階建て住宅です。
表通りに面して、瓦屋根と格子と幕掛けで構成された外観が印象的な建物です。

マンションを無垢の木材をふんだんに用いてリフォームしました。
床板をすべてヒノキ材で張り替え、キッチンカウンターやドア、引き戸、収納棚などを無垢のスギ、ヒノキ材で新たに作り替えました。

惺々舎は、元々は茶道具を作る指物師から始まりました。
これまで作成してきた茶道指物と注文家具の一部を御覧いただけます。